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毎日の献立に頭を悩ませるのは私、madameHも同じです。 仕事帰りにふらっと立ち寄った本屋さんには沢山の料理本の山! 写真はきれいでどれもこれもおいしそうではあるが ・・何故が食欲をそそらないし美し過ぎで現実感に欠ける・・見ただけで満足。 ふと手に取った1冊は 「キャベツ炒めに捧ぐ」・・・・井上荒野 帯に抜粋された文章に惹かれてしまった。 ・・白山はまずバターでニンニクをゆっくり炒めて、じゅうぶんに香りが立つと、火力を強めてちぎったキャベツを放り込んだ。味つけは塩だけで、黒胡椒をたっぷりと挽いた。さあどうぞ、奥さま これだこれだ!おいしそうじゃありませんか! 行間からバターとニンニクの香ばしいかほりが 匂いたつようだわ。 故井上光晴氏のお嬢さんである井上荒野さんの長編小説。 それぞれに過去のある独身中年女性3人が営むお惣菜屋「ここ家」 3人それぞれのちょっと切ないエピソードと お惣菜屋の季節感あふれるレシピをからめて・・ 目次を見ただけでもおいしい本であることがわかった。 新米、ひろうす、桃素麺、あさりフライ、豆ごはん、ふきのとう・・他諸々 私は自他ともに認める大雑把な性格ゆえ レシピ通りに料理を作ったことがない! 料理はイマジネーション! ごはん作りのイマジネーションを喚起する「私の料理本」はこれです。 発売から40年を経て写真付きのレシピ版です。 オムレツ・ド・ナチュール そとがわは、こげ目のつかない程度に焼けていて、中はやわらかくまだ湯気のたっている オムレツ。「おいしいな」、私はしみじみとオムレツが好きだとおもい、オムレツって何ておいしい ものだろうとおもった。 本文より抜粋 シンプルなもの程難しい。オムレツ上手に作れます? 石井好子さんはバターと言わずに「バタ」そこが何ともバタ臭くて素敵!! 新レシピ版は分量も明記、画像付きで分かりやすいけど 文字だけのエッセイ「巴里の空の下・・」の方が イマジネーションを刺激されて好きです。 ②「私の台所」・・・沢村貞子 勝手に私の人生の師と呼んでいる沢村貞子さん。 こちらも名エッセイとして長~く愛読されております。 わっ!私が手に入れたのは昭和57年版だった。 おみおつけ(御御御つけと呼ぶのだそうで)の おいしい作り方や何十年にもわたる献立日記のことなど・・ 料理だけでなく日々の暮らし全般にわたる沢村さんの「凛」とした立ち振る舞いや 鋭い感性の陰に見え隠れする「優しさ」 ページを広げるたびにわが身を振り返り反省しきり 柳行李ひとつも含め、貞子化するには私など30年は早いわ~。 「おんなの子はね、泣いちゃだめだよ。ご飯の支度が遅れるからね。」←カッコいい ③「新、懐石サントリー」 日々のご飯つくりには直接関係なさそうな「懐石」の本だけど 日本の季節の移り変わりを 「青春」・・春 「朱夏」・・夏 「白秋」・・秋 「玄冬」・・冬 と分けて(人間の一生と同じなのね) 四季折々の食材や伝統的な儀式にまつわる決めごとなど・・ 美しい日本語が満載でとても勉強になる。 例えば 二月・・きさらぎ(如月) ・・・俗には寒さゆえ「衣を更に着る」月。本来は草木が更生する「生更ぎ」の意。 ・ 画像は二月・きさらぎにふさわしい献立「鰯のつみれ鍋」 昆布だしに大根と鰯のつみれを入れて、あつあつをポンズを絞って食す! 想像しただけでもヨダレもんです。
by madameH
| 2012-01-23 01:16
| madameH的読書
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